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注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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空間を活かすためにした5つの工夫
こんにちは、saoriと申します。これまでのコラムでは4回にわたり、生活のメインステージである2階についてお話させていただきました。
5回目となる今回は初の1階・玄関周りについて限りある空間を最大限に活かすため取り入れた工夫を詳しくお話していきたいと思います。
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23坪の土地に家を建てる
我が家は、駅からほど近い変形地に建つ約70㎡の2階建ての注文住宅です。
コンパクトな家の1階には、玄関と洋室が3室(夫婦の寝室・こども部屋・予備室)、トイレ、階段と階段下収納があります。
この場所に家を建てると決めた時からわかっていたのですが、間取りを詰め込んだ分一つ一つの空間が狭くなってしまうのはやはり避けられませんでした。
もちろん玄関も例外ではなく、設計当初は小さなスペースになるだろうと半ばあきらめてしまっているところもありましたが、どんな玄関にしたいか想像を膨らませるために当時住んでいた賃貸マンションの玄関の使い勝手について考えてみました。
マンションの玄関は幅が狭くて靴を履くのは一度に1人がやっとの広さ、誰かが靴を履いている間他の家族は後ろで待つ状態...。雨の日などは濡れた傘が置いてあるせいで、更に出入りに時間がかかってしまっていました。
こうした経験から、新居では何人かが同時に出入りできるくらいの余裕がある場所にしたいと考えるようになり、完成した玄関は広さの割にゆったりとした空間になりました。
1.実際の暮らしをイメージする
一般的な開き戸はドアの周りに開閉のためのスペースが必要で、複数人で出入りする場合はドアに当たらないよう待っている人が避けるスペースも確保しておかなくてはいけません。
日々の生活のシーンでは玄関を出た後に鍵を鞄にしまったり、雨が降っていれば傘を広げたりと、ドアの外でもやることはいろいろありますよね。
暮らしてからのことをあれこれイメージした結果、ドアが開くたびに避けるのはさすがに面倒だなと思い、玄関ドアは引き戸に決めました。
この決断が大正解で、ドアの干渉がないのは実際に暮らしていく中で想像以上に便利でした。
荷物や傘を持って帰宅した際には、モノを足下に置いたままドアを開け閉めでき、鍵を開ける間はドアの前にこどもを待たせておいて開いたら先に家に入れてあげることもできるので、家に入るまでの動作がとてもスムーズです。
何人かで出入りするときもドアを避ける必要がないので使い勝手がよく、引き戸を取り入れて本当によかったと思っています。
2.抜け感を意識する
下駄箱と三和土の間にはあえて30cmほどの空間をとりました。この空間があることで見た目に抜け感が生まれ、玄関全体が少し広く感じられます。
天井まである大きな下駄箱の存在感も薄まって見える効果もありますし、この空間の分だけ三和土が広く使えるので、靴はもちろん土の付いたボールや濡れたモノなど、そのまましまいたくないモノの収納場所としても活用できる便利なスペースとなっています。
3.統一感を持たせる
玄関の外や内側の三和土・階廊下に至るまで、同じ薄いグレーのタイルで統一しました。同じタイルを使うことで、家に入ったときに色の区切りがないため玄関から廊下まで繋がりがあり、視覚的に広く感じられるといった効果が生まれました。
4.明かりを上手く取り入れる
下駄箱を天井まで大きく作ったので設計上採光のための窓は付けられませんでしたが、玄関のすぐ横に吹き抜けの階段スペースがあり、2階からの明かりを玄関にも届けられるようになっています。
1階の廊下幅は決して広いとは言えず、ともすると圧迫感を感じてしまう空間になる可能性もありましたが、それも2階へと続く階段が空間に広がりを与えてくれたので解消されました。
5.玄関ドアの先の空間も活用する
玄関外のポーチ部分は、あえて屋根のある部分を広めに設けました。
ドアの先に屋根のあるスペースがあることで雨の日でも外スペースで靴ひもを結んだり上着を羽織ったりもできるし、靴を履いた人からどんどんドアの外に出れば次の人が靴を履くのもラクになります。
“玄関”と聞くと、つい三和土や下駄箱など家の中の部分に注目しがちですが、我が家の場合ドアの外のゆとりが内側のゆとりにも繋がっています。
玄関ドア正面の壁にはヴィンテージのフックを取り付け、白と木のナチュラルな空間に仕上げてインテリアも楽しめるようにしました。
建具をスペースに合わせて選んだり収納部分を少し削って抜け感を取り入れたりと、決して広いとは言えない場所でも工夫次第で空間を最大限に活かした玄関になっていると思います。
今回も最後までお読みくださりありがとうございました!
saoriさんが玄関を考える際に優先したのは、人が出入りするのにスムーズなこと。毎日使う場所だからこそ家族が快適に使えるように設計されています。
家に入って一番最初に目につく玄関は、使い勝手はもちろんインテリアにもこだわりたいものですよね。お気に入りのヴィンテージのフックは存在感抜群で、いいアクセントになっています。空間を白と木でまとめることで統一感が出てスッキリ見せる効果もあり、無駄なモノは一切無いのにオシャレな玄関インテリアは流石です♪
タイルの種類は統一しつつ目地の色で変化を持たせたり、採光を2階リビングから取り入れたり、狭いから出来ないのではなく、小さな空間だからこそ工夫次第で出来ることが沢山あるのだなと思いました。
saoriさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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