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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点もたくさんあると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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最初から造りすぎない、柔軟性を持った空間
前回のコラムでは1階の収納やウッドデッキについてお話しさせていただきました。
今回は2階こども部屋について。現在は仕切らずオープンにしている空間ですが、最初からこども部屋を造らなかった理由や収納の仕方にも触れながらお話したいと思います。
めぐみさんの前回までのコラムはこちら
下準備はしっかり。先を見越して考える
当初、「家を建てる=こども部屋は何部屋必要?」の感覚でいた私ですが、この家を建てると決まった時は息子がまだ3歳。
主人より「個室はまだ必要ないよね。追々でいいね。」と話があり、それなら天井にレールを付けて収納できる扉みたいなものをつけていずれ必要になった時に仕切るのかな?と思っていました。
そんな中、この土地に通いながら景色を観て間取りを考えて行くうちに「必要になったら造れば良いよね」と主人の一言。
その時は「造る...?」と疑問に思った私でしたが、話をよく聞いていくうちに私たちが理想としていた“テントのようなひと繋がりの家”というコンセプトのもと、家自体がワンルームのようなどこからでも豊かな自然が望める開放的な空間を主人はイメージしていることがわかりました。
「後から部屋を造るにはどうしたら良いのか?」と疑問を投げかけたところ、いずれ壁が立てられるように新築の工事段階で予め天井に補強を入れられることを知りました。
「なるほど!必要なときが来たら工事をするのか。」と私は少しずつそのイメージを飲み込んでいくような状況でした。
それまで2LDKワンフロアのアパートで暮らしていたので、ある程度息子に対して目も行き届き、息子も安心して遊んだり就寝したりしていました。
しかし新築を機に2階にこども部屋と寝室があるとなると、こどもの気配を感じるのが難しくなり目が行き届かなくなるのではないかという不安がありました。
今まで階段も無かったので、寝ぼけて転げ落ちてこないだろうか。私の姿や気配を感じられず泣かせる場面が出てくるのではないだろうか。そう思ってしまうことも。
しかし間取りを考える中でリビングは吹き抜けにしていたので、それならお互い声も届きやすく上から覗いてくれたら姿もわかるし、寝室も個室として区切られていなければ寝ぼけて起きたり泣いたりしても気づけるかもしれない!と少しずつ不安が解消されていきました。
実際に住み始めてみて声もよく届きますし気配も感じられるので、階段から転げ落ちてきたことも無ければ私の気配を感じずに不安になるということもありませんでした。
こども目線を重視して
フリースペース部分は約9畳。
ちょうど中央にあたる天井部分に補強を入れてあり、いずれ区切って4.5畳程の部屋を2つ設ける予定とし窓やパネルヒーターも左右対象に。また照明のスイッチもあえて低めに設置しました。
現在はまだ個室や机を欲しがらないのでリビング学習としていますが、いずれ机を置くことを考えた際の目線で実際に中腰になり、近所の住宅ではなく、遠くの山々が望めるような位置に窓を付けたことも工夫した部分のひとつです。
おもちゃ収納は元々持っていた無印のパルプボードを4つ横向きに並べ、カウンターのように使っています。
奥行があまり広くないのでその上にホームセンターで長さを合わせてカットしてもらった木材を置くことで安定して上におもちゃを置きやすくなると共に、備え付けの棚のような雰囲気を出しました。
棚の中に置いてあるケースも元々アパート時代から息子がペタペタと好きにシールを貼ったダイソーのものだったりします。
理想は
・ごちゃつかずスッキリとした綺麗なおもちゃ収納
・一目でどこに何のおもちゃが入っているかわかる収納
一度無印良品の段ボール収納で見せないおもちゃ収納をしてみようと試みたところ、沢山のこどもたちが遊びに来ても中身の見えない引き出しには手を触れず、そこの部分のおもちゃは日の目を見なかったのです。
そこで大人とこどもの感覚の違いを痛感し、こどもは見えているものを触りたい傾向があると知りました。
そこでおもちゃを綺麗に隠してしまっては本末転倒だと思い、多少綺麗に見えなくてもおもちゃたちが忘れられずに遊んで使ってもらえる収納にしようと思いました。
そして中身も見えるシールペタペタケースがむしろこどもたちにとっては「何が入っているのだろう?」と好奇心をそそるものとなっていることもわかりました。
大人目線の“綺麗な収納”をこどもは求めていないのだとわかりましたが、全てが乱雑なのは“片付ける”ということを意識してもらうには少し違うのではないかとも思います。
そこで息子やお友達はもちろん、私自身もストレスにならない程度のざっくりとした分類分けをし「どれかのケースに収まっていれば良し!」「床に物が落ちていなければ良し!」くらいの気持ちで現在は収納をして時々見直しも。
これからはもう少し綺麗に見栄え良く、こどもたちが遊びやすいおもちゃ収納や工夫もしていきたいなと考えています。
現在はお友達が沢山遊びに来ても広いスペースでそれぞれが好きな遊びをしたり揉め事が発生していそうでも1階からすぐ仲介に入れたりと、こどもたちの遊ぶ様子もわかり安心です。
冬場は体力発散の為に母達も混じって汗だくでサッカーをすることも(笑 )そんな憩いの空間になり、私たちはもちろん息子もとても気に入っているようです。
これからの変化に備えて
個室をまだ欲しがる様子のない息子ですが、お友達の家で見た2段ベットへの憧れは口にするようになりました。
現在は寝室に無印の脚付きマットレスのダブルとスモールを並べて家族3人で寝ている形ですが、少しずつひとりで寝る練習はしても良いのかなと思い始めています。
まだ工事をして壁を造るまでもないので、フリースペースグレーの壁前にまずは箱型のベッドを造ってあげて、少しこもれるようなプライベート空間にしてあげるのが良いかなと最近考えています。息子もそのプランにワクワクしているようで、私も新しいこども部屋の形と変化を今から楽しみにしています。
いずれ年頃になれば個室を欲しがる時が来ると思います。それまでは今の形としておき、自由でオープンに家族の時間を共有できる空間とし、今しかないこどもとの濃厚な時間や暮らしを大切にしたい。そしてこどもの成長や家族の変化に伴い家族会議を重ねながら家を合わせていく、そんな暮らしが私たちには合っているのかもしれません。
最初から造り込み過ぎずに柔軟性を持たせつつ、いずれ必要になった時に困ることのないよう予め考えきちんと準備はしておく。
そんな家づくりもありなのかなと思います。
今回も最後まで読んで下さりありがとうございました。
家づくりの際、“こども部屋をどうするか”悩んだ経験があるという方も多いのではないでしょうか。
めぐみさんとご主人がイメージしたのは“テントのようなひと繋がりの家”。どこからでも豊かな自然が望める開放的な空間を目指し、あえて個室を設けないことで様々な使い方ができるフリースペースが完成しました。
必要になったらつくる。それは決断を先延ばしにしているのではなく、“今”しかできない暮らし方を楽しむための選択でもあると思います。そのためにはやはり先を見越して下準備をしておくのも大切ですね。天井に補強を予め入れておくだけで、将来の選択肢も広がります。
「こどもは見えているものを触りたい。」という言葉にすごく共感しました。こどもって手に取りやすいもので遊ぶので、たまに入れ替えてあげると自然と遊んでくれたりしませんか?
こども目線でわかりやすく収納することはとても大切ですが、「やっぱり綺麗に見た目もよくしたい!」そんなママたちの気持ちを両立させたおもちゃ収納がとっても参考になりました。
すでに計画中であるという新しいこども部屋への変化もとっても楽しみですね♪
めぐみさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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