【暮らしのインテリア】特別な気持ちになれる場所がある。吊り橋で繋がる和室と寝室〜家族をいつも近くに感じ、繋がる家(ie__koさん)


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ライフスタイルに合わせながら柔軟な暮らし方を


執筆者:KODAKE(@ie__ko)さん


こんにちは、KODAKEです。3回目のコラムとなる今回は、2階の吊り橋で繋がる和室と寝室について。


どのような経緯で、この部屋がうまれたのか。そして実際に居住してみて、現在はどのように過ごす空間となっているのか。


当たり前に身近にある自然とのつながりや、これから長い時間をかけ移り変わっていく自分たちのライフスタイル。そこから、家族が心地よく暮らすための空間や時間の使い方。


当時、沢山の刺激を受けた建築家さんとの会話から感じ、変化した考え方やベースに視点を向けつつ、 設計段階の打ち合わせでの記憶も辿りながら、今回コラムとして綴らせていただきました。


KODAKEさんの前回までのコラムはこちら


様々な用途として使う和室


皆さんの家には和室がありますでしょうか。もしくは計画中でしょうか。我が家の場合は、畳敷きの書斎兼和室と呼んでいる4.5畳の部屋がありますが、当初は瞑想部屋と呼んでいました。


和室、、と想像すると、畳、心を鎮める空間、というイメージでしょうか。私たちは瞑想部屋という括りから、同じ家の中でも唯一気持ちが切り替わる場所としてしつらえた部屋、という考え方がどこかにありました。


しかしながら当然、ほとんどの家は限られた広さの中で収納、寝室、書斎、等の役割で部屋を割り振らなければいけません。


そこで前回のコラムでもお話ししましたが、「この部屋はこの用途」と決めつけずに可変性の高さを活かして空間を愉しむ。これが、我が家のテーマのひとつとなっています。


現在、和室の用途としては

◯瞑想

◯読書

◯こどもと絵本を読む

◯本棚にこどもの工作作品を飾る

◯1人でお茶を淹れておやつを食べる

◯布団を敷き、時々1人で寝る

◯書斎

◯こどものアルバム収納

といった使い方をしています。


和室は良いです。当初はこの部屋を、畳か無垢床にするかで迷いましたが畳にして良かったと思いました。やや緊張をはらんだ心持ちで吊り橋を渡り、カーテンを開けこの部屋に入ると、きりっとした空気に変わります。


自分の頭も切り替わるのでそう感じるだけかもしれませんが、特別な気持ちになる場所が家の中にあることは大切なことです。


時には夜、この部屋でこどもたちと絵本を読んでから、吊り橋を渡ってベッドに入ったり。時には小さな座卓を置いてお茶を淹れ、おやつをゆっくり食べたり。


窓から射す陽の光の変化が柔らかく濃淡をつけ、空間を包む様子を眺めながら。まさに当初の、瞑想という目的を果たしながら、様々な用途で空間を愉しんでいます。


まだ仕切りのない寝室


シングルベッドを3台連結し置いてある寝室では

◯おもちゃ収納(IKEAトロファストに)

◯こどもが遊ぶ

◯こどもたちと寝る

◯机で書きものや読書等をする

といった使い方をしています。


ベッドのある寝室については、我が家にかしこまったこども部屋は今のところありませんので、将来この寝室の真ん中に壁を入れて息子と娘の部屋として2つに分け、親たちは和室を寝室にする。というのが設計段階での計画です。


先のことは分かりませんが、建築家さんとの会話では「現在の間仕切りやドアがないこの家のつくりが当たり前だという認識でこどもたちが成長すれば、壁はいらないかもしれないね」という話もありました。

(むしろ個室や廊下、仕切りが多かった昔ながらの日本家屋で育った私たち夫婦は、あまり壁を入れたくなく、ひとつながりの空間で良いならそのままにしたい)


大きくなれば、こどもたちが出て行くかもしれない、自分たちの身体もいつか衰えるだろう…など先のことを考え始めるとキリがないのですが、なるべく固定概念に縛られないように自然に任せたいと考えています。


季節の移ろいと共に、家族の時間も循環して


2階からは庭木の変化がよく見えます。決して綺麗に整備された、目を引くような素晴らしい庭ではありませんが、計画当時「この昔からある木たちは残しましょう」と建築家さんがおっしゃってくださいました。


夫の実家の敷地に50年以上、命のサイクルを繰り返してきた立派な木。初夏には新緑、秋になれば紅葉の葉音や香りを愉しんだり眺めたり、こどもたちと家ピクニックをしたり。冬には葉が落ちきって、美しい雪景色を見せてくれます。


時間によって陽の光、庭木や空の色で季節の移ろいを感じるように、この家ひとつの中で自分たち家族の時間も循環している感覚を覚えます。


自然の中の一部だと思えば、そこまで最初からしっかり間取りを決める必要はなかったのだと、居住してきた中で思いました。少しずつ、少しずつ、状況に合わせて柔軟に暮らし方を変化させていく。


おおらかな暮らしは、自然とのつながりからライフスタイルを日々見つめ直し、自分を大切にしていくことにつながっていく気がします。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


今回は「今まで足を止めて見なかったものに目がいくようになる感覚」など、自分の中でのわくわくするようなちょっとした変化も、お読みいただいた方々と少しでも共有できたら…と思い書き綴りました。


もし、どなたかに伝わっていたら私も幸せです。大切なことを見つけ、繋いでいく積み重ねが「愛着」になっていくような気がしています。


こんなふうに、改めて家づくりと暮らしについて考える素敵な機会を与えてくださったムクリの皆様に、本当に感謝しています。


まだ3回目ではありますが、これからも引き続きよろしくお願いいたします。



空間設計が素敵なKODAKEさんのおうち。その中でも存在感のあるこの吊り橋と、その先に繋がっている和室と寝室。ワクワクするようなお家の構造に、とても興味深く拝見しました。


洋風な造りの中に、洗練された和の空間があるというのもとても新鮮に感じましたし、気持ちを切り替えられたり、特別な気持ちになれたりする場所が家の中にあるというのもまた良いですね。


こうして様々な使い方ができるのも、可変性のある設計だからこそ。空間を愉しみ、使い方を限定しないことで、暮らし方の可能性も広げられているのではないかなと感じます。


KODAKEさんも、「最初からしっかり間取りを決める必要はなかったのだと、住んでからわかった」とおっしゃっていたように、状況に合わせて柔軟に暮らし方を変化させていくことも、これから暮らしていく上での愉しみがたくさんありそうですね。


四季の移ろいと共に、家族の時間も循環しているという言葉からは、充実した暮らしの様子が伺えました。


KODAKEさん、ありがとうございました!

(編集:maki)


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